REBLANCA FILM《リブランカ フィルム》
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2022-10-26 (wed)
リブラン家の人々 白石美紗子編
憧れの人と20年ぶりに出会った話
流行は繰り返すらしく、Y2Kファッション(2000年代のファッション)が流行っているらしいが、
その真っ只中にいた大学生の頃、同じアルバイト先に前くんという同い年の男の子がいた。

広島から出てきて、カメラの専門学校に通い、カメラマンになるという目標を見据えて
動いていた前くんは、
とにかく楽しい事に必死な大学生だった私にとって、
とてもかっこよく見えた。
というかビジュアルもかなりかっこよかったのだが、
たまに見え隠れする広島弁にもノックアウトされていた。

真面目じゃない大学生ばかりの中で
ストイックな姿が一際かっこよくて、
自分なんかには簡単には近寄れないようなそんな
雰囲気の人だったから、
とにかく友達と少し離れたところでキャーキャー言っていた。


当時、女の子写真ガーリーフォトブームの火付け役、
HIROMIXさんや蜷川実花さんが出てきた頃、前くんの影響も重なり、
写真集を買って真似して友人を撮影してみたり、
フィムルのカメラを買って、自宅に暗室(みたいなもの)を作ってみたり・・
流行にもれなくのる女子大生でもあった。

時は経ち
そんなこともすっかり忘れていたが、
当日一緒にキャーキャー言ってた友人が、広告代理店に勤めている関係で、
カメラマンの共通の知り合いに前くんがいたという連絡がきた!
想像を遥か上をいく立派すぎるカメラマンになっていた
前君にたどり着いた。(PC上で。)

そして撮ってる写真をみて、すごく力のある写真だと思った。



どの場面を切り取るかは、その人の感性であって、
それはその人が生きて来た証だから、
真似をしてとれるものでもない。



前くんと会っていない20年の時間のことは
全く知らないけれど、
写真を見るだけど、どんなことを思って生きてきたのか
少しだけ感じる事ができました。

20年経っててもそんなことを思わせてくれる、
私たちが憧れた前君はやっぱりかっこいい。

私ももっと頑張ろうっと!
これまで積み重ねた過去に自信を持って、
想いを伝えていきたいと決意を新たにしました。

そんなことを感じた清々しい10月の朝。
これからもこっそりと憧れの存在です。